テレワークとリモートワークの違いは?正しい定義と転職で役立つ知識を解説
「テレワークとリモートワークって何が違うんだろう?」
「求人や社内資料で表記がバラバラで、使い分けに迷う…」
近年の働き方の急速な多様化に伴い、テレワーク・リモートワーク・在宅勤務など似た言葉が使われるようになっています。ReAMの転職サービス利用者からも「どの場面でどの言葉を使えばよいのか判断できず困ってしまう」という声が多く寄せられています。
実は、リモートワークとテレワークの大きな違いは「国や企業の制度名か」「求人・現場で使われる言葉か」という点です。2つのポイントを整理するだけで、どの場面でどちらを使うべきかを自然と判断できるようになるのです。
本記事では、テレワークとリモートワークの違いや定義について、転職支援実績1,200名以上の株式会社ReAMの財津が詳しく解説します。さらに、転職活動前に知っておくべき企業文化による傾向や職種ごとの適性も紹介します。
この記事を読めば場面に応じた適切な言葉選びができるようになり、自信を持って用語を使い分けられるようになるでしょう。
ReAMでは、言葉の定義だけでなく企業の実施実態まで踏まえ、柔軟な働き方を希望する方へ最適な求人紹介を行っております。まずはLINEからキャリアアドバイザーに無料で個別相談をしてみませんか。支援の評判や実績を知りたい方は以下より確認できます。
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株式会社Re.AM 財津 敢生

・人材紹介事業 1,200名以上キャリア支援経験
・ファイナンシャルプランナー2級 取得
・証券外務員1種 取得
・建築施工管理 経験3年
・元設計士 経験2年
内容
【一目でわかる】テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の違い一覧
テレワークは、場所にとらわれない働き方の基本となる言葉です。対してリモートワークは、意味合いはほぼ同じですが、使われる文脈が異なる現代的な呼び名です。在宅勤務はその中の具体的なスタイルの一つと、ReAMは捉えています。
勤務場所や業務の進め方による3つの違いは以下のとおりです。

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務の違いについて、さらに詳しく解説します。
テレワークの定義
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用して場所や時間にとらわれず柔軟に働くことです。「Tele(離れた所)」と「Work(働く)」を組み合わせた言葉として生まれました。
特定の場所だけでなく、サテライトオフィスや移動中なども含めた総称です。私たちの取引先企業では、公的な文書や企業が制度として導入する際の正式名称として採用されるケースが多く見られます。
テレワークは幅広い働き方を指す、最も基礎的な用語といえるでしょう。
リモートワークの定義
リモートワークとは、拠点となるオフィスから離れた場所で業務を行う働き方を指します。「Remote(遠隔)」で働くことを意味し、実質的な働き方はテレワークと変わりません。
両者の違いは、政府による正式な定義があるかどうかと、使われる業界や文脈にあります。テレワークは公的に定義された制度名である一方、リモートワークはIT業界を中心に現場や求人で使われる呼称として広まっているのです。
働き方の実態は同じでも制度を示す言葉か、現場で使われる言葉かという点で使い分けられていると、私たちは捉えています。
参照:一般社団法人日本テレワーク協会「テレワークに関するQ&A」
在宅勤務の定義
在宅勤務はテレワークの形態の一つであり、主に自宅を就業場所として業務を行う勤務形態です。パソコンやインターネット環境を整え、オフィスと同じように業務を進めます。
通勤の負担がなくなるため育児や介護と仕事を両立できる手段として期待する声を、私たちの転職サービス利用者からよく聞きます。
数あるテレワーク形態の中でも、多くの企業で導入されている一般的なスタイルです。自宅を中心にプライベートな空間で集中して働ける点が特徴といえます。
参照:厚生労働省「テレワーク総合ポータルサイト(用語の定義)」
テレワーク・リモートワークの企業文化による使い分け

オフィスへの出社を前提とした制度設計や、厳密な管理が必要な場面では「テレワーク」が公式用語として機能します。一方、企業の柔軟性を伝えるブランディングや求職者の検索意図を意識する場面では「リモートワーク」が選ばれやすいと、ReAMは見ています。
ここでは、テレワークとリモートワークの企業文化による使い分けについて見ていきましょう。
呼称を変える目的の違い
政府や自治体が主導する働き方改革や助成金制度では、公式用語としてテレワークが使われます。公的な文書やルール作りにおいて、定義が明確なテレワークが適しているためです。
一方で、IT企業やスタートアップを中心とした業界では「リモートワーク」という呼称が好まれます。柔軟な働き方や先進的な企業文化をアピールしたい場合、リモートワークの言葉の方が自由なイメージを伝えやすいと、私たちは分析しているのです。
参照:一般社団法人日本テレワーク協会「テレワークに関するQ&A」
働く場所や制度による使い分け
企業の社内規定や就業規則といった正式なルールを作る場面では、多様な働き方の意味の言葉を包括する名称として「テレワーク」という言葉が使われます。
理由はテレワークという言葉が「在宅勤務」「モバイルワーク」「サテライトオフィス勤務」という3つの働く場所を明確に分類・定義しているからです。
働く場所(自宅・移動中・専用施設)によってセキュリティ対策や労働時間の管理ルールは異なります。この3つの分類を用いることで、異なるルールを「テレワーク規定」として体系的に整理できるようになります。
場所ごとに細かく規定を作る必要がある企業運営においては、国が定めた分類基準を持つ「テレワーク」を制度名にするのが基本となるのです。
参照:総務省「テレワークセキュリティガイドライン(第5版)」
求人票で使われる言葉の傾向
求職者が仕事を探す際は検索キーワードとして「リモートワーク」を選ぶケースが多い傾向にあると、私たちは実感しています。特にIT業界や柔軟な働き方を求める層には、より身近な言葉として定着しているためです。
企業側も求人票の閲覧数を増やす戦略として、あえて「リモートワーク」と記載する動きを強めています。社内の制度名はテレワークであっても、入り口となる求人票では検索されやすい言葉に合わせていることが多くなっています。
テレワーク・リモートワークで働ける代表的な職種・業務

デジタルツールの進化により、場所を問わない働き方はIT職種だけに限られたものではなくなりました。以前は出社が必須だった事務職や営業職を含めて幅広い職種でテレワーク導入が進み、多様な働き方として定着しつつあるとReAMは実感しています。
ここでは、テレワークやリモートワークで働ける代表的な職種と業務について見ていきましょう。
事務・バックオフィス系
従来は出社が必須とされた事務職でも、勤怠管理や経費精算システムなどのクラウドツールを活用することでテレワーク導入が進んでいます。
経理や人事の専門職においても在宅勤務が可能な求人が増えていると、私たちは相談の現場で実感しています。電子契約やペーパーレス化が進んだ企業では、オフィスと同様の環境で業務に取り組むことが可能です。
テレワークと相性がよい事務・バックオフィス系の主な業務は以下のとおりです。
- 勤怠管理や給与計算の処理
- 経費精算や請求書の発行
- 社内資料の作成やデータ入力
これらの作業は自宅でも円滑に進められます。場所を選ばない新しい働き方が、バックオフィス部門にも浸透してきています。
営業・カスタマーサクセス系
営業やカスタマーサクセスは、オンライン商談システムを用いて場所を問わずに働ける職種です。テレワークを導入することで移動時間を削減できるため、顧客とのコミュニケーションや提案準備に時間を充てられます。
テレワークと相性がよい営業・カスタマーサクセス系の業務は以下のとおりです。
- Web会議ツールでの商談
- 電話やメールによる内勤営業
- チャットを用いた顧客サポート
対面と非対面を柔軟に使い分けることで、効率的に成果を上げられる環境が整っています。移動時間の削減によって顧客対応の質が高まり、成果に繋がりやすい職種だと、私たちは捉えています。
テレワークで活躍できる営業職の魅力や、スキルアップの方法について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
》》営業職の魅力を徹底解説!スキルアップと成長のチャンスを逃さない方法
クリエイティブ・IT系
エンジニアやデザイナーは、テレワークとの親和性が特に高い仕事です。クリエイティブ領域において場所を選ばない働き方が人材定着の鍵になると、私たちは考えています。
パソコンと通信環境さえあれば、自宅やサテライトオフィスなど好きな場所で成果物を作成できます。
テレワークと相性がよいクリエイティブ・IT系の業務は以下のとおりです。
- プログラミングやシステム開発
- Webデザインやバナー制作
- 記事の執筆や編集作業
チャットツールで連携を取りながら進めるため、時間や場所に縛られない柔軟な働き方が定着しています。
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テレワーク・リモートワークのメリットとデメリット

テレワークやリモートワークは通勤削減や柔軟な働き方が可能な一方、意思疎通や自己管理の難しさといった課題も抱えています。メリットだけでなく注意すべき側面も正しく理解することが納得のいく転職を実現する鍵だと、ReAMでは捉えています。
ここでは、テレワークとリモートワークのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
メリット
テレワークやリモートワークの最大の魅力は、通勤がなく時間を有効活用できる環境を整えやすい点だと私たちは考えています。静かな環境で業務への集中力も高まりやすくなります。
テレワーク・リモートワークのメリットは、以下のとおりです。
- 通勤時間の削減とプライベートを充実させられる
- 電話や来客がなく業務に集中しやすい
- 育児や介護と仕事を両立しやすい
- 居住地を問わず働ける
ライフスタイルに合わせた環境を整えることで、精神的な余裕も生まれます。
テレワークでワークライフバランスを実現するメリットや具体的な方法を知りたい方は以下をご覧ください。
》》ワークライフバランスとは?実現のメリットと具体的な方法を解説
デメリット
テレワークやリモートワークには、オフィスワークとは異なる課題も存在します。対面機会の減少によるコミュニケーション不足が最も注意すべき課題だと、私たちは見ています。実際に孤立感を感じるケースも少なくありません。
テレワーク・リモートワークのデメリットは、以下のとおりです。
- 細かいニュアンスが伝わりにくい
- 勤務時間と私生活の境目が分かりにくい
- 成果重視で会社からプロセスが見えにくい
- 自己管理が難しく誤解を招きやすい
- 雑談が減り孤独感を感じやすい
- 通信環境や設備を整える負担がある
こうした側面を事前に理解して対策を講じられるかどうかが、自分らしい働き方を長く続けるためのポイントです。
テレワーク・リモートワークに向いている人と向いていない人の特徴

テレワークやリモートワークは個人の裁量が大きい分、自己管理能力や非対面での意思疎通スキルが成果に直結します。場所にとらわれない働き方が合う人もいればオフィス環境の方が力を発揮できる人もいると、ReAMは見ています。
ここでは、テレワークとリモートワークに向いている人と向いていない人の特徴について見ていきましょう。
向いている人の特徴
テレワークやリモートワークに向いている人は、自己管理能力が高く自律的に動ける人です。
私たちの取引先企業の多くでも「採用時には見えない場所でも成果を出せる自律性を最も重要視している」という声が、よく挙がります。また、非対面でもツールを駆使して正確に情報を伝えるスキルも欠かせません。
向いている人の具体的な特徴は、以下のとおりです。
- 時間やタスクを自律的に管理できる
- チャットなどの非対面コミュニケーションを得意としている
- 新しいITツールへの順応性が高い
- プロセスよりも成果で評価されたい
自身の裁量で自立して業務を進められる人ほど、柔軟な働き方の恩恵を最大限に受けられます。
向いていない人の特徴
テレワークやリモートワークに向いていない人は対面での対話を重視し、場所で気持ちを切り替えるタイプです。
非対面環境では相手の反応が把握しづらく、私たちの転職サービス利用者からも「孤独や疎外感を感じてしまった」という声を多く聞きます。また、公私の区別がつかず集中力が維持できないリスクもあります。
向いていない人の具体的な特徴は、以下のとおりです。
- 対面でないと円滑な意思疎通が難しい
- 仕事とプライベートの切り替えを苦手としている
- 自分から能動的に質問や報告ができない
- 自宅に静かで集中できる環境がない
これらの傾向が強い場合は無理にテレワークを選ぶのではなく、オフィスへの出社を基本とした働き方が適しているといえます。対面でのコミュニケーションを重視する環境の方が、自分の強みを最大限に発揮できるでしょう。
ご自身がテレワークに向いているか不安な方や、自分に最適な働き方のバランスを知りたい方は、LINEでお気軽にご相談ください。ReAMのキャリアアドバイザーが、あなたの適性や志向性を踏まえ、ストレスなく能力を発揮できる職場をご提案します。
テレワーク・リモートワークでよくある質問

- テレワークとリモートワークは完全に同じ意味ですか?
-
厳密には定義が異なりますが、実務上はほぼ同じ意味で使われています。
テレワークは「ICTを活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」として政府が定義する言葉です。一方、リモートワークはIT企業を中心に広まった遠隔勤務を指します。
文脈に応じて使い分けられますが、本質的な業務内容に大きな違いはありません。
- 在宅勤務はテレワークに含まれますか?
-
はい、テレワークに含まれます。
テレワークは働く場所によって「在宅勤務」「サテライトオフィス勤務」「モバイルワーク」の3つに分類され、在宅勤務はそのうちの1つにあたるからです。
総務省の定義でも、自宅を就業場所とするスタイルとして明確に位置づけられています。
- 未経験でもテレワーク職に応募できますか?
-
未経験からでも応募可能な求人は存在します。ただし、テレワークは対面での指導が難しい環境のため、チャットツール等での密なコミュニケーション能力が不可欠です。
最初はオフィスへの出社を求められ、業務に慣れてからテレワークへ移行するケースもあります。基本的なパソコンスキルや自己管理能力をアピールすると有利です。
- どの職種がテレワークに向いていますか?
-
パソコンとインターネット環境があれば完結する職種が適しています。
具体的には、システムエンジニアやWebデザイナー、ライターなどのクリエイティブ職が代表的です。また、データ入力や資料作成を行う事務職やオンライン商談を行う営業職も導入が進んでいます。物理的な接触を必要としない業務が中心となります。
- 実務で用語をどのように使い分ければ良いですか?
-
基本的には、所属する企業や取引先の文化に合わせるのが適切です。
公的な文書や助成金の申請などでは、政府定義である「テレワーク」を使用します。一方、ITベンチャーやスタートアップ企業とのやり取りでは「リモートワーク」が通じやすい傾向にあります。相手が使用している言葉に合わせて柔軟に対応しましょう。
まとめ テレワークとリモートワークの違いを理解して自分に合った働き方を考えよう
テレワークは公的な制度としての側面が強く、リモートワークは企業の現場の柔軟性を表す言葉として定着しています。由来やニュアンスに違いはあっても、本質はどちらも場所にとらわれない働き方です。
言葉の定義を正しく理解していれば、求人票の表記や面接での対話に迷うことはありません。企業ごとの文化や制度の意図を読み解き、自分にとって最適な環境を選び取るための判断材料として活用するとよいでしょう。
ReAMでは、言葉の定義だけにとらわれず、実際の働き方や企業文化まで踏まえた超伴走型の支援をしています。まずはLINEから無料で個別相談をしてみませんか。経験豊富なキャリアアドバイザーが、柔軟な働き方が叶う転職先をご提案します。
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