このたび、Re.AMの財津が茨城県立守谷高校で高校2年生を対象にキャリア教育の授業を行いました。テーマは「やりたいことってどうやって決めるの?」「自分の強みってどんなところ?」です。
私は野球部時代の失敗談や、好きなことに本気で向き合えず後悔した経験を正直に話しました。生徒が将来について前向きに考えるきっかけになればと思ったからです。
授業後には「自己PRの仕方がわからない」「進路がまだ見えない」という声が上がりました。しかし、先生方が生徒一人ひとりの進路を深く考え、外部講師を招いてサポートする姿勢に私自身も感銘を受けました。
本レポートでは当日の流れや印象に残った点をお伝えします。
茨城県立守谷高等学校のHPで、当日の様子を詳しくまとめてくださっています。
守谷高校での授業実施の概要
・日時:2025年2月4日(火) 14:30〜15:20
・参加人数:高校2年生207名+学年スタッフ11名
・テーマ:
「キャリア教育」
「やりたいことってどうやって決めるの?」
「自分の強みってどんなところ?」
私は転職エージェントRe.AMに所属する傍ら「複業先生」としてキャリア教育の授業を各地で行っています。
今回、守谷高校の先生方から「生徒たちが自分の良さを見つけて、将来の進路を考え始めるきっかけを作りたい」という依頼をいただき、授業を担当することになりました。
実際にどのような話をしたのか、どのような反応があったのか
ここでは、授業で私がどのようなお話をしたのか、そして生徒たちがどんな反応を示したのかをお伝えします。
しくじり先生パート
まず授業の前半では、私自身の幼少期から高校時代までのエピソードを赤裸々に語るところから始めました。
内気で自分の意見を言えなかった小学生時代や、中学生時代に悪友の誘いで親を悲しませてしまった失敗談がありました。さらに、高校野球に本気で取り組まないまま引退し、最後に大きな後悔を味わったこともあります。
特に高校時代は、偏差値40台の高校に入り野球部の練習をどうサボるかばかり考えていました。しかし、最後の公式戦で負けた瞬間「もっと頑張っておけばよかった」と後悔の涙があふれ「実は野球が本当に好きだったんだ」と気づいたのです。
こうした経験を通して生徒たちに伝えたかったのは「本気でやらないと、後で深く後悔する」ということです。少しでも興味があることや好きなことには、一度本気で向き合ってみてほしい、と呼びかけました。
強み・やりたいことの見つけ方
授業の後半では、生徒たちが実際に「自分の強み」や「やりたいこと」を見つけるヒントを紹介しました。
紹介したヒントは次のとおりです。
・就職2.0の考え方:自分の得意なことや好きなことを起点に、将来を主体的に選んでいく
・タグ付けのイメージ:SNSのように「負けず嫌い」「人前で話すのが好き」など、自分に当てはまりそうなタグをたくさん挙げてみる
・100分の1のタグを見つける:挙げたタグの中から「これだけは人に負けない」という特性を抽出してみる
生徒たちからは「何を得意と考えていいかわからない」「面接でどう話したらいいかイメージがつかない」という悩みが多く聞かれました。それでも私の話をメモしながら、真剣に耳を傾けてくれていた姿がとても印象的でした。
印象的だった高校生の反応と、私の感想
ここでは、生徒たちとのやり取りや、私自身が強く心に残った点を振り返ります。
先生方の熱い思いに驚かされた
自分が高校生だった頃は「先生なんて厳しくて苦手」と感じることもありました。 しかし、今回の守谷高校の先生方は、私が授業をする前から「どうやったら生徒が自分の道を見つけられるか」「少しでも前向きになってくれるか」を真剣に考えていらっしゃったんです。
1ヶ月前から入念に準備を進めていて、その生徒想いの姿勢に私自身が刺激を受けました。
素直な生徒たちゆえの悩み
親や先生の言葉を大切にするあまり「自分の人生を自分で決め切る」ことへの不安や恐怖を抱えている生徒も多く見受けられます。
まだ将来像がはっきりしなくても、まずは「興味を持ったり得意だと感じたりすること」から一歩を踏み出していいのだと改めて伝えることができました。 それができたことは、大きな収穫だったと思います。
まとめ:今回の授業の意義
今回のキャリア教育の授業を通じて、私自身もいくつかの大切な気づきを得ました。
失敗を共有することの意義
私の“しくじり”を正直に語ることで、生徒たちに「失敗は終わりではなく、成長のきっかけにもなる」ことを感じてもらえたと思います。
強みに気づくための具体的な方法
タグ付けという手法を提案したことで、自分の強みや特徴を客観的に整理するきっかけを作ることができたのではないでしょうか。
先生方への感謝
生徒の進路を真剣に考え、外部講師を活用して多面的な視点を提供する先生方の姿勢に、私自身も大いに学ばせていただきました。
最後に、今回の授業が生徒たちにとって、自分自身を見つめ直す一つのきっかけとなり、将来について少しでも前向きに考えられるようになることを願っています。
次回は2月中に熊本県の高校でもキャリア教育の授業を行う予定です。今後も、若い世代が自分の未来を主体的に考えられるよう、少しでもお役に立てればと思います。